Vol.3 『宇津こどもかぜ薬』ヒットの裏側
インタビュー内容
「宇津こどもかぜ薬」ヒットの裏側
聞き手
長いご経験の中で、最初にあった、例えば大きな決断とか、すごく悩んだり困ったりしたことはどんなこと
だったんでしょうか?
宇津
少子化って波が押し寄せてきてまして、だんだん救命丸の売り上げが落ちてきた時に、やっぱり何かしないといけないということで、先ほど言った風邪薬を始めたんですけれども、非常に反対が多かったんですね。
当時の営業部長とか、ほとんどの社員が反対して、これは売れないからやめましょうと。
それを私は、父も新製品を出すのは決めてましたので、父と救命丸の風邪薬を出したんですけれども、それがヒットしまして、ヒットするとみんな反対していた人達も良かったですねみたいな感じになって、そうすると次の商品も台車すくなるんですね。
やっぱりヒットすると、2弾、3弾と商品をもっと出しましょうとなって、それで商品をどんどん広げていけたということで。
そういうことでは最初の商品が当たったので、やりやすかったんですけどね。
当時大手さんも子供の風邪薬ってあったんですね。ただ、あまり力を入れてなくて、小児感冒薬みたいな感じで白黒のパッケージで、味もおいしくなくて、あまり力を入れてなかったんですね。そこで、うちは当時子供がいたので、どうしたら子供が飲んでくれるかと、いうことで非常に味を研究しまして、子供にいろんな味の顆粒を飲ませて、どれがおいしいかって決めて、イチゴの味が一番おいしいということで、いちご風邪薬を出したんですね。
そしたらそれがヒットしたら、他の会社さんも同じようなこどもかぜ薬というのが一般的に、一般名称みたいになってきて、いちご味がスタンダードになって今でもいちご味が一番多い風邪薬ですね、子供の。
日本製薬メーカーさんはたくさんありますけど、子供の薬をシリーズ化して、続けて出しているのは、多分うちだけじゃないかなと思いますね。
聞き手
よその会社さんでもこういう薬を出されて、これは面白いなとか、これはなかなか目の付けどころがいいなとか、そういう風に思われるものは何かあったりするんですか?
宇津
そうですね。すごくネーミングが良かったりする薬、なかなか世の中にない薬を発売ってことは非常に難しいので、そういう薬ってなかなかないんですけれども、ネーミングとかパッケージとか、それで、あっこれいいなって思うのはありますね。
元々このこどもかぜ薬というのも、例えば商品名を考えるのって非常に考えるのも大変だし、浸透させるのも大変なんですけれども、こどもかぜ薬ならだれでもわかるなと思って、元々付けた名前なんですね。そういう風にだれでもわかるネーミングというのがいいかなと思いますね。
経営者プロフィール
| 氏名 | 宇津 義博 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
会社概要
| 社名 | 宇津救命丸株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都千代田区神田駿河台3-3 |
| 業種分類 | 医薬品 |
| 代表者名 | 宇津 義博 |
| WEBサイト | http://www.uzukyumeigan.co.jp/ |
| 事業概要 | 『宇津救命丸』『宇津こどもかぜ薬』などの医薬品及び医薬部外品製造販売業、衛生材料及び医療用具・食品・日用品雑貨の製造販売業 |