Vol.5 無駄を省くことの必要性
インタビュー内容
無駄な仕事を 省くことの必要性
山田
いろんな会社の会議、あるいは会社で入っている団体の会議等で、たっぷり資料が配られます。作る人が一生懸命作ってくれると思うんですよ。で、次の行きます、あとで読んでおいてください、次に行きます、で、次の資料も後で読んでおいてください。あとで読んでおいてくださいって資料はいるのかなと思うんですよね。
聞き手
大体あとで読まないですよね。
山田
本当にその資料がいるのかなと思って、本当に必要だったらなんかやれよと。それは必要ないからやらないんでしょと。それを作っているスタッフがいるわけで、その人が残業をしてこれを作っていたら、ものすごい無駄なんだけどと思うわけですよね。
聞き手
どれだけ時間をかけても、会議でどれくらいの時間をかけて使われているのかとか、どれくらい生かされているのかっていうのは皆さんあまりわからない間にやっていることが多いんじゃないですかね。
山田
今の話で、あとで見といてだったらその人泣けてくるでしょうね。
聞き手
その話を聞いたら、あんなに頑張って作ったのに何時間もかけて夜中までってなりますよね。
山田
そういうことを見直していけば、もっと労働基準監督室なんかも非常に厳しく入っています。そういう時にどうしようってなった時にそれを削ったらすごい楽になると思うんですよ。女性も定時で帰れて、お子さんとかご家族がいる方は早く帰って、お子さんにしてみればお母さんが遅いのと早いのでは早い方がいいに決まってますからね。みんなが幸せになれると思うんですけど。
聞き手
社員の方は、皆さんそういう意識を持って現場を実践されている感じですか?
山田
うちはそうです。間違いなく、創業者が4時45分、5時の定時に終わって、会社を出て6時から家族でご飯を食べれるようなっておもうわけですよね。
聞き手
例えば仕事が終わってないな。でも帰らなくちゃいけないし、とりあえずいいかと言ってなんとなくそういうものに、雰囲気に甘えてしまう方とかは出てきたりはしないんですか?
山田
うちは営業マンにノルマがないんですよ。て、成果主義でなく年功序列ですから、営業マンは甘えている人間がたくさんいますね。たとえばやるべきことができなかったと。で、定時になって帰ったと。次の日におおあわてでやると。それで間に合えばいいですけどね。結局その日は遅くなってしまって。それがルーティーンになってしまうのが悪いパターンで。そこでやっぱりお前はなんでそうなっているのと言われた時に、うちの社員はそこで常に考えるが頭に浮かぶはずなんですよ。その一言で、指導しなくても、やってもらえるように改善してもらえるようになってほしいなって思いがありまして、そういう理想でもってやってますね。確かに理想は理想なんで、部下に手をかけて手をかけて改善させていくことが基本的に管理職の仕事なんでしょうけど。でも、そういうことを繰り返していくことで、社員も学習していって、そういうことが減ってくる。自分で考えられるようになる、そんなことを期待しています。
経営者プロフィール
| 氏名 | 山田 雅裕 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
会社概要
| 社名 | 未来工業株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 岐阜県安八郡輪之内町楡俣1695-1 |
| 設立 | 1965 |
| 業種分類 | 化学 |
| 代表者名 | 山田 雅裕 |
| 従業員数 | 1164 名 |
| WEBサイト | http://www.mirai.co.jp/ |
| 事業概要 | 電気設備資材、給排水設備およびガス設備資材の製造販売 |