Vol.2 メドピア誕生秘話
インタビュー内容
メドピア誕生秘話
聞き手
実際に最初はサイドビジネスとして立ち上げられたということなんですが、立ち上げられてみた時にはなにをまずやろうと思われたんでしょうか。
石見
そういう意味では、サイドビジネスをやってみようから始まりまして、自分は医師ですので医師を相手にしたなにかしらのビジネスってないかなと、そこは数カ月考えて、医者の人材紹介サービス。医者を紹介していくというビジネスをある意味思いついて、そこをきっかけにそういうアイディアをもとにこういうことをやるんでと言うことで。外注でホームページをつくって頂いたりとか。そういう活動をスタートしたようなかたちですかねえ。
聞き手
そのご紹介される医師の方々と言うのがご自身のご人脈ということで。
石見
そうではなくて、初めから自分自身の行動を客観的にみてビジネスネタを考えている時にですね。医者が転職しようとした時にどういう行動をとるかなと考えた時に、グーグル、ヤフーにいくんですね。自分の友達というよりはグーグル、ヤフーで、いわゆるウェブマーケティングを行って、自分の知り合いベースでは無くて、ビジネスベースというか縁の無い先生を人材紹介会社さんに紹介していくというビジネスですね。仕組化していくときに自分の人脈だけでやっていくとどこかで必ず頭打ちになるのは見えているので、あとは紹介会社さんにお金を頂いているのに自分の知り合いだと本当にこの人転職するのみたいな、心配になりがちなので。あえて自分の友人とかは知人ベースは紹介したりとかはあえてしなかったですね。
聞き手
実際にうまくいかれたんですか。
石見
初めはかなり大変でした。まず名刺交換を始めるところからなので、会社同士のやりとりいわゆるBtoC、BtoBと言った時にBtoBのビジネスで、我々は登記したばかりの株式会社で、現役の医者です。と言う会社で実態があるのかどうかもわからないというところから入ってますので、大手から見たらいわゆる与信をとおすのも一苦労で、初めはかなり苦労して、とはいえやるといった以上はやりたいし。一括登録くと言った以上は一社だけお取引いただいても一括にならないので、初めは十数社のお取引をいただいたんですけど。そこの裏側では、数十社お会いしに行って、断られて、最終的には十数社のっていただいた。そこの苦労は結構足で稼いだようなかたちですね。
聞き手
32歳の時にいよいよもう少し形をかえてやろうかなと。
石見
そこはいくつかきっかけはあるんですけど。1つはやっぱり根底のところで大きかったのは人材紹介ビジネスBtoBのビジネスをスタートして、小さいですけど、売り上げが上がりまして、これはビジネスアイディアをもっても立ち上げきれないいうのがあるんですけど。1つ利益がほぼ出なかったり赤字だったりしたんですけど。1つビジネスを立ち上げられたという経験は1つ根底の所では大きいかなと思ってます。あとは実際に本気に事業経営者としてやろうと決めたのが2006年から7年の間なんですけど。そこで根底にある程度の成功の体験があったと。いうこととあとはコミュニティー。医師自身が当時かなり医者がたたれていたんですね。
聞き手
いろいろな医療事故があったから。
石見
医療不信まっさかりの頃で、それではいけないなと日本全体として、医者を1人創生するのに1億円かかるんですよ。その医者を国として国民として有効活用しないといけないのにお互いがいがみあっているじょうたいというのは何とか解消したいなと思って、その中でであった、そもそも医者1人1人どういうことを考えているのかっていうのをまずは知りたいし。医者1人1人が自分の実感としてはすごく真面目な人達なんで。医者の考えを世の中にもっと発信していく必要があると。その前提としてコミュニティを作ったらどうかと思ったのが2006年7年ぐらい。 当時にミクシィさんがあって、いわゆるSNSと言う仕組みを知って、SNSの医者限定版をやったら医者の考えていることが情報として情報としてどんどん集まってくるんじゃないかと。それを元に発信していくっていうのはビジネスというよりサービスとしては成功するだろうと思ってこれはもしかしたらミクシィも当時上場されましたし、と言うのもあってコミュニティ。医者限定のコミュニティをビジネスにすると、それで決めて自分のコミットメントを将来の糧としての一流の医者になるということから医師兼経営者として進んでいこうと決めたきっかけの1つではあります。 医者1人1人が結構孤立していたんですよね。医局と言うかたまりとか、病院のなかってかたまりは情報の交流は当然リアルにあるんですけど。それをインターネットであれば時間も場所も超えて交流できるはず。どうしても専門ばっかりになりやすいので、専門外の先生ともやり取りができるとかって状況をつくれれば何かしらの価値は提供できると思ってビジネスに進んでいこうと思いました。
聞き手
このまま1人の医師としてずっと患者さんを見続けられた場合、正直どれくらいの数助けられるかなと。試算されたら10万人。10万という数も正直すごいなと思ったんですけど。
石見
10万人を仮に自分の手を使っての治療ってそれが医者としての一番重要かつ求められている仕事だとおもうんですけど。一方でその仕組みを変えていくことで、それによって日本国民1億数千万人だとしたらその方々にインパクトを与えるのは自分は医者のしごとだと思っているので、自分はそちら側を選択したってことですね。もう1つ選択肢があって、系技官って一時期話題になりましたけど。厚生労働省とかにいらっしゃる彼らも医者のライセンスを持っている方々で。彼らは国の仕組み、システムを作ることで。一億数千万人に何かしら良いインパクトを与えようと仕事をしているので。彼らが官なら私は民間の立場で起こせるようなそういう立場で仕事をしたいと思ってこのみちを選んだってことですね。
経営者プロフィール
| 氏名 | 石見 陽 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役 |
会社概要
| 社名 | メドピア株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー |
| 設立 | 2004 |
| 業種分類 | 情報・通信業 |
| 代表者名 | 石見 陽 |
| 従業員数 | 44 名 |
| WEBサイト | https://medpeer.co.jp/ |
| 事業概要 | 医師集合知サービス ・医師向けコミュニティサイト「MedPeer」の運営、医師会員へのネットリサーチサービス、医師求人情報サービス ・医師人材紹介会社一括登録サービス運営 |