Vol.1 ビジネスモデル
インタビュー内容
聞き手
本日は、気象というビジネスモデルで今や世界ナンバーワンの企業に成長されました、株式会社ウェザーニューズ代表取締役社長、草開千仁社長にお話伺っていきたいと思います。それでは社長、よろしくお願い致します。
草開
よろしくお願いします。
ビジネスモデル
聞き手
恐らく多くの方にとって天気というのは、あまりに身近過ぎてそれがどういうビジネスに発展しているのかというのは、今一つ分かりづらい部分もあろうかと思いますので、御社のビジネスについて少しお話を。
草開
はい、大きく私達の今のビジネスは、いわゆる企業向けBtoB、これが半分、そして、一般向け、一般的にはBtoCと言うんでしょうけど、私達は、BtoSっていう言い方を敢えてしてるんですけど、2つに支えられるって言うんでしょうかね、大きくはその2つあります。
で、特にBtoBの方は、船会社、航空会社、鉄道、道路、こういった交通関連、それから流通業ですね、こういった非常に天気に関わる皆さんだと思うんですけど、こういう方達に単に天気予報を提供するだけではなくて、天気予報をベースにした問題解決ですね。例えば、分かりやすい例で言うと、コンビニエンスストアさんなんかで言うと、単に明日気温が下がるだけではなくって、おでんは通常よりも2倍ぐらいの仕入れにしておいた方が良いとか、そんな対応策って私達呼ぶんですけど、そういったサービスを行っております。
個人向けに関しては、基本的には個人の方達、気象と上手く付き合うとか、若しくは気象を味方につけるスポーツを通じてとか、そういったニーズに合って私達の天気予報を見て頂くんですが、やっぱり個人になるとなかなかピンポイントで精度を良くするのはなかなか難しいものでして。いろんな歴史があるんですけど、現在は個人の方達にも、自分達の身の回りの天気の情報を送って頂いて、それらも基にして、より精度の高い情報提供をする、いわゆる参加型の天気予報と私達は言うんですけど、そういった事を今行っております。
聞き手
はい、因みにBtoSのSは。
草開
はい、これはサポーターのSなんです。
聞き手
サポーター、はい。
草開
今申し上げたように、一方的に私達が提供するのではなく、一人一人の会員の方達も、サポーターになって頂いて。サポーターになると言うのは具体的には、自分の身の回りの状況を送って頂いて、それが自分の貰う天気情報がより精度の高い物になりますし、且つ、周りの人達にもより良い精度のもの、データと言うんですかね、コンテンツが提供出来る様になるので、正にこれってサポーターそのものなんですよね。
聞き手
そうですね、もう今何百万という方が、御社のサポーターとして、一緒に支えて下さってるんですよね。
草開
現在日本では、260万人の方が有料会員、有料サポーターといってお金を出して、且つ周りの自分達の天気も送って頂く方達、無料まで含めると800万人になります。
聞き手
800万、凄いですね。
草開
それだけやっぱり天気の関心が高いという事だと思いますね。
経営者プロフィール
| 氏名 | 草開 千仁 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
会社概要
| 社名 | 株式会社ウェザーニューズ |
|---|---|
| 本社所在地 | 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデン |
| 設立 | 1986 |
| 業種分類 | 情報・通信業 |
| 代表者名 | 草開 千仁 |
| 従業員数 | 742 名 |
| WEBサイト | http://weathernews.com/index.html |
| 事業概要 | 気象の観測、解析、分析、予測 |