株式会社帝国ホテル 開業120年超。日本の「おもてなし」の象徴といわれる『帝国ホテル』の強さの根源とは 株式会社帝国ホテル 代表取締役社長 帝国ホテル  東京総支配人 定保 英弥  (2015年5月取材)

Vol.5 今後の展開とメッセージ

インタビュー内容

今後の展開と メッセージ

聞き手

社長に就任されて2年ということですが、もちろん守って行かなくてはいけない伝統やブランドもあると思うんですが、社長ご自身が就任されて、トップをやっている際に、これは新しくやっていきたい、変えていきたいといったことはおありですか。

定保

そうですね。新しくというよりはもう一度帝国ホテルとしてのレベルを上げるためには、何が必要なのかなと。いわゆる競争にもしっかり勝ちのこっていくために何が必要なのかなと言いますと。やはり行きつくところは人材の育成と言うところになりますでしょうか。我々ハードウェア、ソフトウェア、ヒューマンウェアといいますが。特にヒューマンウェアなんですけども。人材の育成、世界のどこに出ても恥ずかしくないようなホテルマン、ホテルウーマンを1人でも多くしっかり育成していくと。究極の目的は1800人全員をそれにしていくということだとおもうんですけど。やはりなんと言ってもそこだとおもうんですね。                     我々のホテルはお客様のあの人がいるから今日ご飯を食べに行こうとか、うちのホテルマンを目指してくるお客様も結構いらっしゃるんですね。あそこのハンバーグが美味しいからとか。あそこのソフトクリームが美味しいからとか。ケーキがおいしいとかもあるんですけど。                                                                      将来2020年、先の2020年以降も見渡しますと当然、新しい建物もいずれは作らないといけない。けど、それを支えていくのはやっぱり人材ですから、まずはしっかり次の、その次の、次のジェネレーションにバトンタッチしていくためにもしっかりと帝国ホテルをしょって行けるような人材を、私がこの立場にある以上しっかりと作っていかないといけない。それがまずは1つです。      それから、帝国ホテルブランドでやっておりますのは、東京と大阪と上高地です。我々の帝国ホテルは他のホテル、チェーン展開されているホテルと比べて、比較しますと今後も当然、色んな所にホテルを出していこうとする計画はありません。ただ帝国ホテルブランドを維持、向上していけるような、新しいホテルでもいいですし、新しいビジネスと言ったらいいですかね。具体的には言えませんけど、そういったものには積極的に受け入れて、取り組んでいきたいと思っております。それが次世代の皆さんが帝国ホテルを続けていってもらう。150年、200年続けてもらうために、本当に必要だと言うことであれば。そういったものには積極的に取り組んでいきたいと思っております。

聞き手

今日御出演頂く、こういったVTRをそれこそ、御社の仲間として、これからの日本のサービスマンとして担って行きたいと思っているような学生さんやビジネスマンの方が御覧になるかもしれませんので。今後の社長が行っていかれる経営の中の帝国ホテルをどんな人たちと作って行きたいか、御覧になっている人達に一言メッセージを頂けると。

定保

なんと申し上げたらいいのか、まだ皆さんに申し上げられないんですけど。自分の今後の考えとしては、やはり帝国ホテルは日本の迎賓館として。スタートしたホテルですから、正にメイドインジャパンのホテルなんですね。だから我々もメイドインジャパンのホテルに勤めている、メイドインジャパンのホテルをもっとよくしていこうというプライドと言うか、矜持というか。これは忘れないでやって行きたいなと。                                                                     ですから、たまに出張する機会があるんですけど、世界に出ても日本ブランドが多少元気がないとか、いっぱいあるとかありますよね。やっぱりもっと元気を出していきたいなと。我々としましても。それが1つと。                               あとは先ほども申し上げましたけど、勉強でもそうだと思うんですけど。自分はほとんど勉強しなかったのでこんなことは言えないんですが。仕事をするうえでは真摯に正面から向いて、私共で言うお客様にまっすぐ正面に向いて、一生懸命ご期待に添えられるようにやるということが非常に大事だと思うんですね。                                             それからもう1つは、再三申し上げておりますように。常に上を上を、サービスもここでいいということはないと思うんですが、上を目指す、売り上げも上を目指す。それを達成するためには、基本通りのことを基本通りにやる、当たり前のことを毎日当たり前にやる。これがやっぱりまずはスタートだと思うんです。これができて初めて次の次のステップに行けると思いますので、そういう気持ちを忘れずに私もやって行きたいと思いますし、私の仲間ともそうやっていこうと言ってますので、ぜひこの業界のみならず、いろんな業界で新しく仕事に就く方にはそのことを忘れずにやられたら絶対結果はついてくると思ってますので、そういう気持ちでこれからもがんばって行きたいですし、少しでも私の気持ちが参考になればと思います。

聞き手

そんな気持ちを持った方にたくさん帝国ホテルの仲間として加わって頂ければと思いますね。

定保

大歓迎でございます。

聞き手

私も昔からこちらのホテルのファンの1人でありますが、今日お話を伺って、ますます高い期待をぜひこちらのホテルに使わせていただきたいなと思いました。これからのオリンピックに向けて色々と頑張って頂けたらいと思います。今日は本当にお話を伺わせていただきましてありがとうございました。

定保

貴重な機会を頂きましてありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。


経営者プロフィール

氏名 定保 英弥
役職 代表取締役社長 帝国ホテル  東京総支配人

会社概要

社名 株式会社帝国ホテル
本社所在地 東京都千代田区内幸町1丁目1番1号
業種分類 サービス業
代表者名 定保 英弥
従業員数 1941 名
WEBサイト http://www.imperialhotel.co.jp/
事業概要 ホテル事業(宿泊、レストラン、宴会)、不動産賃貸事業
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