株式会社帝国ホテル 開業120年超。日本の「おもてなし」の象徴といわれる『帝国ホテル』の強さの根源とは 株式会社帝国ホテル 代表取締役社長　帝国ホテル　　東京総支配人 定保 英弥　 (2015年5月取材)

社長就任秘話

聞き手

就任された時というのはどんなお気持ちだったんですか。

定保

それは青天の霹靂ではないですけど。総支配人になりましたのが２００９年ですから、ちょうど４年経っておりまして。ですからそれは全く考えていなかったですし、ある日当時の社長に呼ばれまして、社長って話を聞いたんですけど。ちょっと信じられなかったですね。

聞き手

いつかはそんなポジションもと思いながらも、まさかこの年齢でという。

定保

全く思っていなかったですね。

聞き手

それはもちろん、日本のサービスのトップをになっていらっしゃる御社のトップですから。すごく重責というか。

定保

まだまだ力不足、まだ力不足ですし、当時はもっと力不足だったと思いますし。まだまだそんな帝国ホテルの社長になるにはまだ早すぎるというか、まだまだそのレベルでは無いと思っていたんですけど。大変重責ではありますけど、大変名誉で光栄であることですし、一生に一度のチャンスですから、がんばってやってみようという結論にはですね、１日２日経ってから達したと記憶しております。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　社長という仕事は、２年経ちましたけど、本当に大変だなと思います。重責だなと思います。色んな意味でいろんなステークホルダーの顧客もそうですし、社員、従業員、色んな方面に気を配りながら、日々さらにサービスの向上も図りながら、成績を上げていくという全責任者。すべての責任を負っているわけですから。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただ今は大変なんですけど、総支配人も兼務しているというのはホテルマンの代表である。かつ経営のトップですけれども、常にホテルのお客様の声にヒントがありますので。そのお声を聞きながら、それを経営に繋げてやっておりますから、今後もそういう気持ちは忘れずにやっていこうと。我々の商売はホテル業ですから。ホテル業がしっかりできて初めて会社としてしっかり業績を残して行けると私は信じておりますから。そういうことから本当に学校、大学を出てそのままホテルですから、他の世界は全く知りませんので、こてこてのホテルマンでこれからもがんばって、かつ経営もがんばっていきたいと思ってますけど。