Vol.4 キャリア
インタビュー内容
キャリア
三宅
社会的使命感で仕事が出来る人、中小企業を救うという使命感を持った人です。仕事をしてゆくことで自己実現していける人、自分の夢もかなえたいという気持ちを強く持っている人、上昇志向とハングリーな人というのが採用したい人材です。
三宅
この仕事はウォームハート、クールヘッドということを常に言っていますが、人の気持ちがわかる、会社を譲渡する、自分が作った会社を譲渡するという寂しさというのは、筆舌に尽くしがたい。その寂しさを分かってあげられるハートを持っている人。
だけど、そればかりでも情に流されて、かえってトラブルになってしまうので、クールヘッドで、何がリスクで何がメリットなのか、という事を冷静に判断できて、それを全て契約書に落とし込んでいけるような論理性を持っていること。
それを同時に発揮できなけれがいけません。ですからアグレッシブで上昇志向が強くて、ハングリーなのと同時に、ウォームハート、クールヘッドを非常に高い次元でバランスしている人を求めています。
三宅
譲渡企業様からは、あの人に救ってもらったと言ってもらえる。契約が終わってしばらくして、満足アンケートをとるのですが、ほとんどの方が背中を押してもらえたとか、大きな決心をするのに良い助言がもらえたとか、懇切丁寧に面倒を見てもらえたので、安心して譲渡できたという声が多いですね。
本当に夜遅くまで企業の事を考えています。たとえば社員発表する時でも、社長さんにとってみたらすごく不安だし、辛いでしょう。社員がどういう顔をするか。自分は高齢になったので会社を譲渡することに決めましたと、社員に発表する時に、どんな反応があるか、すごく怖いわけです。
そういう場合でも細かいシナリオを作って、まず根回しは誰にしよう、こういう言い方で根回しをしよう、全体に発表する時はどういう話をして、納得してもらえるようにするか、全部シナリオを書いてます。
先日はご家族にこれを打ち明けるという相談がありました。まだ、ご家族にも言っていないわけです。妻と長男に打ち明けなければならないが、どういう話しかたをしたらよいか、というのを聞きに来られていました。
そのような事まで我々は一つひとつ面倒を見ているというのがウォームハートです。契約直前になるとマリッジブルーが起こることがあります。本当に自分が作ってきた会社を売っていいのかな。やっぱりやめておこう。という気持ちになってしまったりするのです。その時に一緒になって考えてあげる。酒を酌み交わしながら、「本当に会社を譲渡するのはお辛いですよね」と「従業員もさびしがりますよね」と話しながら、一緒になって涙を流してあげられるくらいの、悩みの共有化をして、はじめて一線を乗り越えられるのです。
三宅
買う方からしてみると、中小企業ですから、何も管理ができていないというテーマがいっぱいあります。例えば、労務管理ができていないから、労務上のトラブルが起こる可能性がある。残業の問題とか退職金の問題。また、中小企業の製造業だと、土壌汚染がほったらかしになっている。近隣にも迷惑をかけている可能性があるとか、いろいろなリスクがたくさんあります。
それが今度は心配で仕方がないのです。あの会社ビジネス上は買収したら、大きなメリットがあるけれど、だけど中小企業だから管理できていないテーマがあるだろう、それを今度は一つひとつ解決していかないといけません。
ですから土壌汚染はないのか、労務上の問題はないのか、それから特許の侵害など、いろいろなテーマがあります。そういう事を冷静に分析していって、はじめて契約までたどり着くという感じです。
経営者プロフィール
| 氏名 | 三宅 卓 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
| 生年月日 | 1952年1月18日 |
| 出身地 | 兵庫県神戸市 |
会社概要
| 社名 | 株式会社日本M&Aセンター |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館19階 |
| 設立 | 1991 |
| 業種分類 | サービス業 |
| 代表者名 | 三宅 卓 |
| 従業員数 | 258 名 |
| WEBサイト | http://www.nihon-ma.co.jp/ |
| 事業概要 | 中堅中小企業を対象にした友好的M&Aの支援 |