Vol.5 進化するイトーキのビジネス
インタビュー内容
進化するイトーキの ビジネス
聞き手
今やってらっしゃるビジネスなんかは、空間そのものをつくっていくっていう、今日もこちらのイトーキ、東京イノベーションセンターというところで撮影をさせて頂いてますが、これってオフィスなのかなと思うぐらい、すごく環境作りというところにこだわって、今やってらっしゃいますよね。
山田
結局イトーキという会社は、元々発明特許品の開発から始まって、途中からすぐに製造に入っていったんですね。
ですから長い間オフィスのいろんな関連の家具も含めた製造販売をするという、いわば物理的な物の製造販売っていう。そういうことでずっときたんですけど、オフィスの家具を製造販売するんじゃなくて、オフィスを製造するんだと、それを追求してきている。つまり、オフィスを作る、今のこの時点では、空間、それから環境ですね。自然環境を含めて、要するに皆さんが働きやすい、そこから新しい会社を創造できるような、そういう生き生きとした、要するに職場を構成する空間、場、これを提供すると。ですから、ファンがその結果付いてくる、そういう場を作ることでついてくる。つまり、新しいこれからのワークスタイルも含めてのですね、新しい働く環境を含めて私共は提供していくっていう目標を掲げているってことですね。
聞き手
あと健康というのも意識して空間作りっていうのをされてらっしゃる。
山田
そうですね。やはり健康経営というのが非常に重要だというのは先ほど申し上げた通り、人間の体と心というものが、健全性というものが、結局新しい人間の価値を作り上げていくベースになっている。
新しい価値というのは、やはり人間の健康な心と体がベースになって生き生きと躍動して活動する時にあたらしい価値がうまれてくるという風に、皆さんも思って、我々も強く意識して、生き生きと活動する、その時の僕らは「人も活き活き、地球も生き生き」という2つのテーマで表現しているんですけれども、これも私が作った造語だと思うんですけれども、そこに秘められている思いというのは、実は人も地球も本質的には1つの物なんだという。人間がなぜいきているというと、地球が存在するからであり、人間だけを切り離して存在することはできないんですね。ですから地球が生き生きと活動することで人間も活き活きと活動ができる。
人が活き活き出来ないと地球も本来の生き生きとした活動ができないという。1つの世界なんだという。これは禅の方の考え方も入っているんですけど。
こと禅というものは、個々の存在と全体の環境は、本質的には1ちの存在なんだということ、それが僕の思想の原点にあるんですね。
だから人も活き活きする、地球も生き生きする、それによって1つの意味で人間の私生活と創造的な活動がそこから生まれてくるんだというそれを追求しようというものがあるんですね。
表面的には人も活き活き、地球も生き生きといっているんですけど、それを追求しようとしているんですね。
その中でも健康ということについてもですね、イトーキは非常に意識をしていて、ワークサイズという言葉を使いながら、エクササイズとワークというものを1つにすると、働きながら健康を維持できる。健康のためのベッドの時間を取るんじゃなくて、ということを追求しようと。これは厚生労働省でも経産省なんかでもコラボしてですね、イトーキの色んなものを使いながら、実践しようとしているところなんですけども。
国としても健康を維持しながら働ける環境をなんとしても作ろうとする意識が強まって来ていてですね。役所的にいえば、働くことによって健康が妨げられて、医療費がかさみますね、そういう観点からみることもあるし。
やはり日本という国が正しく世界の中で、戦っていくには新しいクリエイティブな物を作るという。日本の歩いて行く道なんだという意識が非常につよくなっていますね。
両方から、働く場所で健康を維持するというその動きが非常につよまり、イトーキはそれに積極的にかんでいこうとしているところです。
経営者プロフィール
| 氏名 | 山田 匡通 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役会長 |
会社概要
| 社名 | 株式会社イトーキ |
|---|---|
| 本社所在地 | 大阪府大阪市城東区今福東1-4-12 |
| 業種分類 | その他製品 |
| 代表者名 | 山田 匡通 |
| 従業員数 | 3333 名 |
| WEBサイト | http://www.itoki.jp/ |
| 事業概要 | オフィス関連事業、公共施設事業、オフィス建材関連事業 、設備機器事業 、パーソナル空間事業 、海外関連事業 |