株式会社イトーキ 売上高1,000億超、創業120年超のオフィス家具、事務用品の老舗企業 株式会社イトーキ 代表取締役会長 山田 匡通　 (2016年3月取材)

銀行での大仕事と イトーキ会長就任秘話

聞き手

金融という世界から今度はいわゆる実業の世界にしかも６０代になられてから、変わるわけですよね。

山田

そうですね。これは銀行から行ってくれ言われて、自分で選択したわけではないです。
僕が一番最後にやったのは、今の三菱ＵＦＪモーガン・スタンレー証券の会長をやって、それは三菱証券事態を作ったと。僕の中で銀行で、思い出に残る仕事はいくつかあるんですけど、一番大きな仕事としては東京銀行との合併ですね、あれは僕がね、取締役企画部長で担当して、３年かけて僕と上の専務のやのさんという方ですけども、それとわたしさんの３人だけで、あとは一切誰にも言わずにやったんですね。もれると。だからあれがうまくいったというのと。
三菱証券を作ったんですね、そこの会長に最初に行ったということで、それからあのロンドンの証券現地法人三菱ファイナンスインターナショナルっていう、やはり社長で立ち上げたっていうのとかですね、色んな新しいことをやるということでの経験させてもらったんですけれども、イトーキに来たのはちょっと違ってましてですね。
ここに来たのは全く違うルートなんですよ。ここに３人おられますけどね、３年目の伊藤、３代目の伊藤喜十郎、その長女が全くの縁で、お見合いでしたけれども、私が結婚していたんですね。
僕の家内なんですね。
イトーキにはそういう意味でご縁があって、銀行にいるときから、イトーキの社長の方々と話したんですけど、僕が三菱証券の会長をやっている時に、イトーキの若い取締役が僕にアプローチしてきましてね、してくれないかと、イトーキは生産部門と販売部門が１つになってなかなかしっくりこなかったり色んな問題を抱えているんで、イトーキ創業家のご縁もあるし、銀行でやってきたし、来てもらってっていうところから始まって。創業家の伊藤家から行けとかではなくて、イトーキの若い取締役からですよ、そのアプローチの中で、ここにきて９年目になるのかな、２００７年の６月から僕は会長になっているから、その２年前からは社外取締役になっていますけど。それからは１０年目かもしれないですね。

清水

聞き手

清水