株式会社サカエ 世界最高水準のセキュリティレベルを実現したシュレッダーなどを自社開発 株式会社サカエ 代表取締役社長 松本 弘一　 (2015年12月取材)

今後の展望と 視聴者へのメッセージ

聞き手

これからチャレンジしていきたい分野だったりとか、何か作ってみたい製品とかは？

松本

我々は日本のマーケットだけじゃくて、早くグローバル企業に脱皮したいんですよ。
この医療機の方はアメリカのＦＤＡで去年、日本でいうと厚労省の認可が下りたんですね。ところがこれは、フィーシャンオフィスっていう日本でいう開業医さんで使われる。そこでクリアをいうもう１つ上のランクを取らなくちゃいけない。今はそれに挑戦してまして、出来れば来年にはアメリカに進出を図りたいなと。
そしてシュレッターの方もＯＥＭ時代はペンタゴンとかに入れていたんですけど、新しいブランドで新しい機能を盛り込んだのをアメリカのマーケットにこれもＮＳＡの認可を取らないといけない。それを来年挑戦して、来年にはアメリカに進出したい。
グローバルで、ナンバー１のマーケットシェアを取れるような会社に早く脱皮したいと思っているんです。

聞き手

御社でグローバルとして海外市場を目指していく時に大きな壁があるとするとどういう部分だと思われますか？

松本

このシュレッターね、グローバルはドイツ製なんですよ。我々はドイツに勝っている。例えば最大枚数が、Ｆ１０って、セキュリティレベル１×５のセキュリティレベル７なんですけれども、１０枚いっぺんに切れるんですが、ドイツ製は８枚しか切れない。
インバータ制御電子技術を使ってモーターのスピードを改変して、車でシフトダウンってわかります？例えば上り坂でトルクを上げないといけないとシフトダウンして、スピードは遅くなるけど上がっているじゃないですか。それと同じで、たくさん入ってきたらシフトダウンするわけですよ。自動的に。それでゆっくり動いて切っちゃうんですよ。
技術的には勝っているんですよ。あとはＮＳＡの規格をしっかりと取ってあれば何も壁はない。
もしあればそれは、解決すればいいだけの話。我々は１からすべて行っているため、どんどん変えていけるわけですよ。

聞き手

こちらのＶＴＲの中にもですね、御社の技術に注目していいらっしゃったり、会社としてこれからの展開に期待しているかたがたくさんいらっしゃると思うので、そういった視聴者の方に御社のことをＰＲしていただければと。

松本

日本の島国、資本もなにもない、やっぱり技術で、電子技術とかソフトウェアとか技術を駆使して、プラスそれだけじゃ駄目だと思うんですね。コツコツした積み重ねも大事で、改善ですね。現場の改善、お客様の要求にこたえてちょっとでも変えていく、これがちりも積もれば良くなっていく、この２つを積み重ねれば、メイドインジャパンっていうのは世界でももっともっと伸びると思うんで、うちだけじゃなくて、ぜひ皆さんでグローバルでメイドインジャパンを広めて、日本国が勝てるようにやっていきましょう。

聞き手

本当にここからの５年１０年とこれからも応援していきたいと思います。

松本

ご指導よろしくお願いします。