Vol.3 自社ブランド製品開発の裏側
インタビュー内容
自社ブランド製品開発の裏側
聞き手
その医療機に行くと考えられたのは
松本
それはあるブレーンが、ブレーンというか後見人が、お前は2世だけど、何にも色がねえじゃないかと、ただ親父の延長だろうと、シュレッターも親父の延長じゃない、2世として、何にもないじゃないかって馬鹿にされて、そうだと、やっぱり何かしなくちゃいけない。もう1つ柱を作らないといけない。
聞き手
自分の代でもう1つ核となるもを作りたい。
松本
そうですね。一生懸命やったんですよ。延長線上だと馬鹿にされちゃいましたね。
聞き手
悔しいですよね。
松本
悔しいね。何がいいだろうと色々悩んで、家電も色々と難しさがあるんですけど、下請けをしていた時になにかというと、購買部門からたたかれるわけですよ。来年は下げろと、これを開けて見れば、これはいくらで、これはいくらだから、いくらじゃない、もうけすぎだとか。1100円は下がると。
そしたら、複雑であれば、分析できないと思うじゃないですか。医療機の分析装置とか、そういうのは複雑だと、そういうものがいいんじゃないかと。あとは、研修中の所長さんっていうのは今でも付き合っているんですけれども、もうメーカーは開発とコストダウンだと、絶対他社と同じものはやらない。その人自身もそうなんですけど、すごい影響を受けていて、よく爆発事故が起きたんです。マンションなんかでプロパンだとガス漏れとかで、漏れてて、ガスが充満して火の元から。そうすると何の関係もない上と下もやられちゃうわけですよ。集合住宅だと。だから電気がいいんだと、電気に変えればいい。人の命ほど高い物はないんだと。
というのもなんとなく聞いて覚えていて、そうだ、じゃあ医療機だと。
臨床検査、検査分野、血液を取って、その血液からその患者さんの状態を判断できる。そういう装置であれば、直接人が死ぬわけではないので、それだったらいいんじゃないかと。
なおかつそれをする時に、分析する時に、反応スピードって温度に影響をうけるわけですよね。精度よく測るためには温度を37度プラマイコンマ1度にコントロールして、試薬と血液を混ぜて、値を出す。そうするとヒーターの技術が生かせるじゃないですか。
経営者プロフィール
| 氏名 | 松本 弘一 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
会社概要
| 社名 | 株式会社サカエ |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都港区新橋1-11-4 三栄ビル |
| 設立 | 1952 |
| 業種分類 | 精密機器 |
| 代表者名 | 松本 弘一 |
| 従業員数 | 150 名 |
| WEBサイト | http://www.sakaecorp.com/ |
| 事業概要 | 事務用機器(オフィス用シュレッダー『Shred Gear(シュレッドギア)』) 、医療用検査装置(糖尿病検査分析装置『A1c iGear』など)、ヒーター機器などの製造・開発・販売 |