Vol.3 人生の転機
インタビュー内容
人生の転機
聞き手
当時、弁護士を目指すぞと大学2年生の時に思われて、そこから必死になって勉強されたわけですか?
元榮
そうですね。
本当にこれは学生時代の人はみんな知っていますが、僕は大学2年まで体育会系サッカー部をやってましたから、もう体育系サッカー部で授業に出ると怒られるんですよ。
聞き手
そうなんですね。
元榮
はい。もう呼び出されて、お前は何のために大学に入ったんだと。サッカーやるためですと言わないと、怒られちゃうわけですね。なのでまずだいがく2年までは本当に行かなかったですし、その後もそんなに授業に行くという感じではなかったので、まさに卒業してから法律の勉強を始めたっていう。自分の中でなんとなく大学期間中は思いっきり人生経験を積もうと。で、大学を卒業間近からスタートして、卒業した後の初めての司法試験が5月に始まるんで、そこを目指そうということで。またまた未熟なんですけど、六法っていうのは6科目だなと、大学受験は3科目3カ月で受かったから、六法は6カ月前からスタートすれば良いということで、12月からスタートしたんですね。
聞き手
本当に目指されている方からすると、ちょっと舐めているんじゃないのと言われそうな。
元榮
舐めていたから1回落ちているわけですよね。
聞き手
でも、2回目で受かってらっしゃるっていうのは、これもまたすごいことですよね。
元榮
いや、それは2年目、2回目の受験の1年間は本当に人一倍やりましたね。ここで僕の人生観が変わったと言いますか、しっかりと世の中甘くないよということで、合格できず、でもやっぱり自分の中では初めての、試験で落ちるっていうのが、本格的には一番初めての経験なので、すごく悔しくて。やっぱり、みっちり準備していた同学年の同期とかが合格しているのを見て、やっぱり悔しさがリアルに出てきて。もうこれは1年でも早くいきたい、しかも20代前半、みんな社会人1年生2年生が楽しそうにやっているわけですよ。早く自分もその世界に行きたい。そのかわりこの1年間はちょっと修行僧になろうということで、もう司法試験をやっている人以外とは絶対合わないとか、お酒も飲まないとかですね、1日10時間以上は必ず席に座る、眠くなるから昼は食べないとか、あとはおしゃれをすると満足しちゃうから、とにかく着るものは中1日くらいで着て、ちょっとみすぼらしい感じで。
聞き手
もう完全に、いわゆる俗世間との関わりを断つみたいな。
元榮
そうです。
聞き手
かなりストイックな。
元榮
そこから出なければ。もう本当に追い込むって感じですね。という形で1年間やり切って、それが8期連続赤字を続けながら弁護士ドットコムを続けられたみたいな。
僕の新しい人生観になっていったんですね。泥臭くやるというのは、泥臭くやること嘘つかないみたいな、そういう思いがありますんで。本気で何かを目指そうと思った時や昔は軽やかにその大学受験とか司法試験受験の1年目なんかはなるべく軽やかになってやろうという若気の至りがありましたけど、1回落ちてからは方向を変えまして、とにかく目標を設定したら、徹底的に泥臭くやろうと泥臭さ嘘つかないという人生になったので司法試験の2年目もそうですし、弁護士ドットコムも本当に8年間赤字続けて泥臭くやりましたし、そういう自分の人生観に変わってますね。
経営者プロフィール
| 氏名 | 元榮 太一郎 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 兼 CEO |
会社概要
| 社名 | 弁護士ドットコム株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都港区六本木2-4-5 六本木Dスクエア |
| 設立 | 2005 |
| 業種分類 | 情報・通信業 |
| 代表者名 | 元榮 太一郎 |
| 従業員数 | 70 名 |
| WEBサイト | https://www.bengo4.com/ |
| 事業概要 | 弁護士ドットコムの開発・運営、税理士ドットコムの開発・運営 |