Vol.2 弁護士の道を志したきっかけ
インタビュー内容
弁護士の道を志した きっかけ
聞き手
慶應義塾大学に合格をされて、慶応のいわゆる法律学科に進まれるわけですよね。
その当時はもう弁護士になろうという意識があって進まれたわけですか。
元榮
まあ漠然と自分はあまり会社員で規律正しく生きるのは難しいのではないかと、学生時代に自由にやっていましたから。そこで、医者か弁護士かサッカー選手かぐらいしかアイディアがなかったんですよ。
聞き手
高校時代はサッカーをすごく本格的にやってらっしゃった。
元榮
小中高とやってましたので、でもサッカーはさすがにプロになるほどうまくないぞと。で、医者は、僕は採血すると倒れちゃう。
聞き手
血が駄目だという話が。
元榮
最近克服したんですけどね。
なので、医者は駄目だと。とても人の体にメスを入れるなんてできない。その時にちょうどテレビドラマで、高嶋政伸さんが主役を扮する若手熱血弁護士のドラマが再放送でやっていて、これかっこいいなと、やっぱ弁護士なんじゃないか。そんな漠然とした思いで、大学は法学部を選びましたけど、まだ確信的な絶対やるぞって感じではなかったですね。
聞き手
逆にお父様は、いわゆる大手の企業のサラリーマンというかビジネスマンでいらっしゃったわけなんですけども、そういう道はご自身の中では考えられなかったんですね。
元榮
僕の中ではやっぱり大企業の会社員というのはちゃんと時間を守る、定時に行くとか、休まないとか、あとはなんかすごくこうきちきちっと、要は学校の授業もちゃんと聞いて、そして試験でも結果を出す。僕の場合は、どちらかというと短期集中型で、目標を設定したときにぐわっといくのが昔から得意だったんで。
聞き手
元々こう一極集中型というか、集中力が高い方ですか?
元榮
一回目標をロックオンすると、そこに向けて無我夢中に集中してゴールに持っていくみたいな瞬発力というか、学生時代はそういうような形でやってましたね。
聞き手
でも、ある転機があって、本当に法律家になろうと弁護士になろうと目指されるっていう。
それもなんかこう聞いたところによるとポジティブなというよりはネガティブな事故が原因でその道を目指そうと本格的に思われてということなんですけども。
元榮
災い転じて福となす。
聞き手
まさしくその通りですね。
元榮
そうですね。
なんでもプラスに変えていくというところをまあ当時はそこまで意識はしていなかったんですけども、元々買ったばかりの中古の自動車、ローンを払うので精一杯だというところで、任意保険という自動車保険に入るかどうか躊躇していた。年間数万円する、これは事故を起こさなければ節約できるのではないかと思ったら、
聞き手
だれでもそう思いますよね。
元榮
そうですね。
買って2週間で物損事故を起こしまして。で、向こうからは、僕の方が悪かった事故だったので、縦列駐車から出ようと思ったら、車道に出ようと思ったら、後ろから来たある信用金庫の副支店長を乗せる車両と接触。こっちの方が悪いと常識的に思ってましたので、向こうの保険会社の示談交渉担当者の出してきた修理の請求書が50万円、これ全額払えというところで悲嘆に暮れていたんですが、見かねた母親がこういうときは弁護士に相談するらしいと。おそるおそる弁護士に相談したところ、確かにあなたが悪いんだけれども過失割合と言って、相手の傷ついた修理部分を全額払うんじゃなくて、あっちも3割悪いから。つまり7割あなたが悪いけど、向こうは3割悪いから、あなたは7割払えばいい。50万円の7割、つまり35万円ですよと。法律家が、プロがポンと線引きしてくれたんで、それは納得感がありましたし、親も今回が最後だよということで、そのお金を払ってもらって事なきを得たっていうのが、やっぱり原体験としてあって、こんなにこまっている人の役に立てる弁護士の仕事って素晴らしいなと、これはあのドラマで憧れているというレベルから絶対に弁護士になると、そこで初めて明確な目標として弁護士が設定されたというところですかね。
聞き手
本当に災い転じてですね。
元榮
そうですね。
あの時のそこをチャンスに変えるというか、次なる飛躍に変えるという意味ではいいエピソードとして僕の歴史の中では刻まれてますけどね。
経営者プロフィール
| 氏名 | 元榮 太一郎 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 兼 CEO |
会社概要
| 社名 | 弁護士ドットコム株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都港区六本木2-4-5 六本木Dスクエア |
| 設立 | 2005 |
| 業種分類 | 情報・通信業 |
| 代表者名 | 元榮 太一郎 |
| 従業員数 | 70 名 |
| WEBサイト | https://www.bengo4.com/ |
| 事業概要 | 弁護士ドットコムの開発・運営、税理士ドットコムの開発・運営 |