株式会社メディアフラッグ 25万店舗の調査実績を誇る、流通業の覆面調査等を行うベンチャー企業 株式会社メディアフラッグ 代表取締役社長 福井 康夫　 (2015年8月取材)

今後の展望と 組織づくりについて

聞き手

新しく何かやりたいことだったりとか、次のフェーズといいますか・・・

福井

そういう意味だとね、メディアフラッグ全体としては。２０３０年に時価総額２千億ぐらいの会社になりたいとおもっているんですよね。その過程としては、僕以外のマネージメントメンバーって僕以外に１３人いて、それぞれ子会社の社長をやったりとか、事業部のトップをやったりとかしているんですね。そういう１３人のメンバーが１５人になって２０人になって、子会社が５０億が、１００億だとかになって行ったら、理想的な感じなのかなと思ってます。
私は３５歳で起業して、やっぱりゼロから起業して、非常に不安もあったし、たまたま色んな人に助けてもらいながら、ここまでこれたんですけど、ほとんどうまくいかないケースって多いと思うんですよね。そういう意味だとたとえば、３０代後半とかで、大きい会社でくすぶっている人だとか、仲間とかで起業のいしがあるような人を引っ張ってきて、会社をやろうと言って、今の２社くらいやってもらってますんで、非常に良いやり方なんじゃないかと思いますね。
そうやって経営者を育てるじゃないですけど、自分の器というね、そういう中で、自己実現していくような会社だったり組織を作って行きたい。

聞き手

事業自体はいまやっているもとのは違うなにかを始めようとは？

福井

今考えているのは、フィールドマーケティングという覆面調査だったり、ラウンダーだったりということと併せて今もやっていますけど、事業再生に挑戦していて、和菓子屋さんを買収して、立て直しをやっているんですけど、そこを第２の事業の柱にしていきたいですよね。
なので弱っている流通業だったり、小売だったり、そういったところをまあ和菓子屋さんがうまくいったら、うまくいかせて、次のステップにそいうのはあると思います。

聞き手

確かに流通って、２極化していますよね。

福井

そうですよね。地方でやっぱりなかなかうまくいってない所はあると思いますし、そういうところにぼくらのノウハウがお役に立てるところはあるのかなと思っています。

聞き手

新卒採用なんかをやっていますと、これからグローバルとかってどうなんですかって聞かれませんか？

福井

海外もアジア事業部ぅってありまして、インド、インドネシア、上海か。上海もほぼ新卒みたいな子が、行かせてますけれども、インドとインドネシアは現地のコンビニチェーンのコンサルっていう仕事を受注していて、我々のセブンイレブンを中心としたノウハウをコンサルテーションしていってることですね。
そこもアジア事業部の部長がいるので、彼が基本的にやりたいようにやっているって感じですね。どっちかって言うと任せます。
コンサルなんで私が行かなければならないことも多いんで、インドも今年は４回ぐらい行ってますし、海外出張も結構ありますよね。

聞き手

信じてまかせるってタイプですか？

福井

まかせっきりにしないですけど、チェックはしますけど、やっぱり任せていかないと大きくならないですからね。会社は。ある程度失敗はあると思いますし、ちょっとやらせすぎちゃったなって言うのもあるんですけど、自分がすべて見ていたら会社の規模って決まっちゃうじゃないですか。やっぱりまかせて行かないと大きくならないですよね。
それでちゃんと成長してくれる人とね、じゃない人もいるんですけど、そういうことも仕方ないとおもって、任せるようにしていますね。

聞き手

今お話伺ってますと、まだ社長もお若いですし、会社自体も上り調子でやって行く中で、これから入ってくる方にものすごくチャンスの多いフェーズですよね。

福井

やっぱり子会社だったりとかね、そういう風に組織もアメーバ風に増やしていきたいですから、そうするとやはり自分でね、トップをやりたいとか、そういうのの人も入ってくるでしょうし、会社が大きくなっていると、チャンスが多いじゃないですか、ポストがどんどんあいていきますから、中小企業で一番つらいのは成長しないことだと思うんですよね。１００人の会社で例えば１０億の売り上げで、ずっと１０億円の売り上げのままだと、永遠に課長は課長だし、部長は部長だし、役員は役員だし。誰かが辞めないと出世できないというのはなかなかしんどいなと思いますね。
うちは上場してからも今期は８０億ぐらいの売り上げになるんですけど、倍以上の売り上げになっていて、社員として見ると色んなところにチャンスがあるなという感覚は絶対ありますし、それが今から１５年かけて２０倍以上になろうということですから、そういうチャンスにあふれる組織に作って行きたいですよね。