株式会社マネーフォワード CMでお馴染み。300万人の家計と20万社の会計を変える“Fintech”企業 株式会社マネーフォワード 代表取締役社長CEO 辻 庸介  (2015年9月取材)

Vol.3 MBA時代とマネックス退社の経緯

インタビュー内容

MBA時代とマネックス退社の経緯

聞き手

偉大な経営者のすぐ傍で、何年もビジネスを見てこられて、その中で自分に足りないもの、いくつか考えられた中で、MBAを取りにいくっていう留学に行かれたわけですよね。

MBAってよく出来ていて、チームプレー、いろんな多種多様な人を集めてチームを作り、そのチームで課題などをして、その課題を通して人間を成長させるとか、過度なプレッシャーを与えて、どこまで耐えれるかをストレス単位で作るだとか、いろんなパーティーをいっぱい開いて、そういうソーシャルな繋がりを作るとか。良く出来たプログラムなんですよ、全体的に。

聞き手

知識を付けるとかその物の考え方とか、そのロジックを高めるとかだけじゃないんですね。

それはもう一部ですよね、知識というのは、僕はMBAで学んだ事っていっぱいあるんですけど、特に人間力っていうのがつきました。でも、なかなかチームに貢献出来ないんですよ、英語が出来ないと。存在感がなくなるんですよね。ここが結構辛いですね。その時に結構やっぱり自国のメンバーで集まってしまう人達もいるんですよね。

聞き手

そういう人が多くなってしまいますよね。

ただ、そこに行くと本当に何をしに来たか分からないので、たまにチャレンジャーの日本人もいるんですよね、帰国子女の日本人もそれはそれで問題なく、僕みたいなドメスティックだけど、チャレンジをしていく人間がいて、そういう人と励ましあいながら、何とかやってましたけどね。

聞き手

でも最終的には、アメリカ人以外には選ばれないという、いわゆるクラスのリーダーのような存在に選ばれたわけですよね。

そうですね、だから卒業式で、クラス代表として旗を持つココットマーシャルってあるんですけど、クラス代表に選んでもらって、あれは結構びっくりしましたね。

聞き手

現地に行かれていた時から、今のこのビジネスのサービスの原型のようなものっていうのは、頭の中で、想像としておありだったんですよね。

そうですね、留学中に僕のクラスメイトの人間から、今一緒にやってる滝を紹介されまして、滝は日本の金融サービスの問題点を感じていて、それを解決するようなサービスをやりたい、でもインターネットに詳しくないので、相談に乗って欲しいっていうことを言われて、僕はインターネットの金融にいたので、はい、いいよって事で、彼その時スタンフォードにいたので、スカイプで東海岸と西海岸でけっこうミーティングしてましたね。

聞き手

それを二人で色々と、少しずつアイディアを形にしていかれる中で、自分達でやろうぜっていうようにすぐになったというわけではないんですよね。

そうですね、やっぱりアイディアはそんなに上手く出て来ないですし、こういうのやりたいねって言っても、どこからやったらいいか分からないですし。

元々僕はマネックス辞める気は全くなかったんで、マネックスに戻ってやろうかっていう事で、松本さんともご相談していましたし、そういう感じだったので、戻ったんですね、留学終わってから、マネックスでしばらく働いていました。

聞き手

やっていらっしゃる中で、やっぱりその考えたビジネスを形にしたい、やりたいなっていう思いは消えなかった。

そうですね。

聞き手

一時期マネックス証券の中の新規事業として、やるって事も何かお考えになられたんですよね。

そうですね、ご相談させて頂いてたんですけど、その時ちょうど株式市場が。

聞き手

丁度リーマンショック後で。

ひどくて、しかもマーケティングの責任者で、新規事業なんてやるべきじゃない時だったんですよ、会社的にはやるべきじゃないなというのはよく分かったので、でも、自分としてはやりたいので、ちょっとやらせて下さいという事でお願いして、結果として会社を出る事になったんです。


経営者プロフィール

氏名 辻 庸介
役職 代表取締役社長CEO

会社概要

社名 株式会社マネーフォワード
本社所在地 東京都港区芝5-33-1 森永プラザビル本館17F
設立 2012
業種分類 情報・通信業
代表者名 辻 庸介
従業員数 150 名
WEBサイト http://corp.moneyforward.com/
事業概要 自動家計簿・資産管理ツール「Money Forward」の運営、クラウド型法人向けサービス「MFクラウドシリーズ」の運営
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