Vol.4 創業の経緯
インタビュー内容
創業の経緯
聞き手
実際にその新しく会社を辞めてですね、立ち上げた会社が、その時は、全体としては上手く行かなかったという所で、ただご自身が、五十嵐社長がやってらっしゃった事業に関しては、実はある程度黒字化していたといいますか。
五十嵐
私自身が、前職でネット企業の役員をやっていた時に、やっぱりネットメディアだけだと赤字が先行するという状態ではあったんですけども、いわゆる簡易登録して頂いてるような、いわゆるデータですね。
データをマーケティングに活用出来ないかという事で、今だとビックデータみたいな言い方しますけど、そういうものを、BtoB用に何か開発していけないかという事で、新規事業のネットワーク探していまして、その時一つ出てきた分野がクロス・マーケティング自体の創業のビジネスになってますけど、いわゆるネットリサーチという分野になります。そちらにしましては、やはり会員基盤がネット上で既に持っていましたので、早期に収益が可能だったという事がありまして、自分達も新規事業してみて、比較的速やかに立ち上がったという事がございました。
聞き手
その会社では、その事業を言えば、唯一黒字化しているその事業で、また立て直して、広げて大きくしていこうかという考えはなかったんですか。
五十嵐
そうですね、やはりタイミングの議論がありまして、一番メイン舞台っていうのは、当然ネットメディアの企業になりますので、ネットメディアでの収益とその赤字をどうするかという事で、一番経営課題になっていくんですけども。
一つは新規事業が黒字化したとはいえ、それじゃ埋まらないという事と、当然新規事業の事業予備においても、やはり競合企業がいらっしゃって、そこの勝って行く為に投資をしなくてはいけないんですね、その時に、投資の優先順位を下げられるという事もあって、私が独立するきっかけになったんですけども、じゃあ会社の方できっちり収集を分けて、投資できるようか環境を作ってもらえるか、もしくは、自分が出てやりますというような選択を一回当時のオーナーさんの方にお願いをしたんですね。
そうすると、やはり収益事業を支える事業としての扱いをしたいとの事でしたので、私達はその段階で辞めて、自分でやろうという事で、いい面を含めて飛び出したという事だと思います。
聞き手
その事業を持って、更に自分の力で大きくするそれをメインとした事業とした、会社を作ろうという。
五十嵐
そうですね、はい。
聞き手
満を持して、2003年に。
五十嵐
2003年に前の会社からですね、自分の事業を切り出しをし、当然何で切り出したのかという話もありますけども、当然、僕自身もVC時代から親族問題で会社っていうのは、強大かけたら、難しいというのは分かっていたので、その中できっちり分けて行きましょうという事で、分社独立させまして、それでクロス・マーケティングとして始めたという事ですね。
聞き手
ちなみにクロス・マーケティングという社名は、これは社長がお考えになったんですか。
五十嵐
そうですね、創業期もう一人の役員がいまして、その2人で考えました。どうゆう想いで会社を作りたかったという事なんですけども、元々やりたかった事というのは、いわゆる事業を作っていく会社を作りたかったんですね。
私自身、ベンチャーキャピタルにいたという事もありまして、あまりこの事業をやりたいとかよりは、色んな事業を手掛けてみたいという想いがありまして、その時に、じゃあどういう社名にして行こうかと、なるべく抽象的かつ、色んな事が出来る社名にしたいねというのが大前提にありまして、その中でじゃあ新しいものを作っていくプロセスを表現するとどうなるのかという事で、つけた名前が「クロス・マーケティング」という名前になります。
その中に含まれている想いとしますのは、当然クロスというのに関しましては、やはり色んな新規事業といいますのは、アイディアの組み合わせだったり、もしくは、色んな人達が集まることによって、新しいものって生まれてくると思うんですね、そういうプロセスを表現しているのが、クロスという事と、マーケティングというのは、何でマーケティングするのかという事なんですが、新しいものと生み出すためと、そういう事も含めてクロス・マーケティングという中で、事業を作っていく会社を作って行こうということで、クロス・マーケティングにしたという事です。
聞き手
なるほどですね。
五十嵐
あとは、当然会社として、事業キャビのある程度幅を決めないといけないという事で、お客さんに対しても分かりやすい領域として、マーケティング領域をしていますので、マーケティングという事ですね。
聞き手
実際にその当時、いわゆる競合となるよな、マーケティングやってらっしゃる会社なんもいくつかあったという事なんですが、確かにその中でも御社の場合、自社でマーケティングデータを抱えるんではなくて、いわゆるデータをもってらっしゃる会社さんと提携をしたり、共同で何かをする事によって何かを、お互いにクロスするというか、そういった所でこう始められた、伸びていかれたという面もありますよね。
五十嵐
元々は僕らが置かれていた環境と言いますのが、私達が会社作った段階で、逆に言うと、今最大手の会社さんが上場したというタイミングでもありまして、もう資本金でいくと、100倍以上違うんですね。
その中で競合企業に追いつく為にはどうするかという中で考えた戦略が、やっぱり自分達が投資すべきものとそうでないものをはっきり分けましょうという事で、私達の戦略というのは、提携戦略です。ですので、転職の段階でも、ビジネス失敗していますので、やはり大規模にメディア投資していくというよりは、既に会員データベースを持たれている会社さんと、タイアップする事によって、明日から売れる状態を作ろうという事ですね。
従って、私達がまずやったのは、ネットメディアの提携という事で、今同じグループという事になっていますけども、当時WIDという会社さんとまず、事業提携を結ばさせて頂いて、いわゆるネットのデータベースをいつでも売れる様な状態を作った上で、僕らは営業の方に特化して立ち上げたというのが、僕らのスタートになります。
経営者プロフィール
| 氏名 | 五十嵐 幹 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役社長 |
会社概要
| 社名 | 株式会社クロス・マーケティンググループ |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー24F |
| 設立 | 2003 |
| 業種分類 | 情報・通信業 |
| 代表者名 | 五十嵐 幹 |
| 従業員数 | 1129 名 |
| WEBサイト | http://www.cm-group.co.jp/ |
| 事業概要 | リサーチ事業及びITソリューション事業を行う子会社等の経営管理及びそれに付帯または関連する事業 |