キュービーネット株式会社 国内外に500店舗超の『QBハウス』を展開。“時短ビジネス”で業界を変える キュービーネット株式会社 代表取締役 北野 泰男　 (2015年9月取材)

「時間」へのこだわり

北野

QBハウスで一番良かった点と言うのは、創業者もそうですし、この本部にいるメンバーも技術者じゃないことがほとんどなんですけど。お客さんのためにっていう考えで美容室というのはどんどんプラスされていく事業だったのがほとんどだったとおもうんですけど。われわれは自分がお客さんだったらという立場に立てるんでね。そういう意味ではお客さんの立場でって色んなものを作っていって、現場の人達とこんなのどうだろうと。現場の人はこうだよ、でもお客さんの立場だったらこうだよって感じでお互いがお互いの立場の視点でお互いの事業を見てとれたというのが非常にこのキュービーネットと言う会社の特徴であると思うんですよね。

聞き手

この業界で早い安いうまいみたいな３拍子そろってっていうものを提供できているものが今までなかったわけですもんね。

北野

そうですね。

聞き手

逆に御社のような所が出たことによって、業界の価格破壊と言いますかデフレ競争みたいなものが一気に加速したかなと思っているんですが、結局安くしても、本当にちゃんとした技術を提供したところしか残れないっていう。

北野

そうですね。よくお客さんとかにいわれるんですけど、いっぱい競合がいるじゃないですかといわれるんですけど、我々のこだわりは競合店ができてる。みんな１０００円カットですと。１０分１０００円のカットなんですと。この時間へのこだわりっていうのがありまして。今はシステムって業界で一番システム投資していると思うんですが。１人１人の技術者がこの新宿で１人を何分でカットしているかっていうデータを１人１人のお客さんに全部とっていると。で、ここの生産性を高めていく、効率を高めていくっていうのが、キュービーの稼ぐ力に繋がってくるので、どうしても技術者の方たちってお客さんの満足させるという意味で、長く長くなっていけばお客さんは喜んでくれると思っているんですけど。我々のメインターゲットは忙しいビジネスマンなので、長ければ長くなるほどクレームになっていくわけですね。そういう意味ではお客さんの大切な時間をちゃんと守って行きましょうという価値観。これが共有できると非常に順回転していくんですけど。そうは言っても納得がいかない技術者は、３日で辞めて行ったりしますんで。この価値観、理念みたいなものが大事にしているんですね。