Vol.1 歴史
インタビュー内容
歴史
小宮山
戦後、父が兵隊から帰ってきて食糧難の時代の時に、一番みなさんに喜んでもらえる商売は何だろうかということで、甘い物が欲しい、おせんべいも欲しい、と考えました。戦後帰って、野田の方に関わりができて、そこからお米を調達しながらお煎餅屋さんをやり始めて、だんだん大きくなっていくのですけれども、昭和30年代になってくると日本の経済が非常に安定して、高度成長期に入ってきた時に、今後お煎餅屋さんはどうなるのかと、いう事を非常に父は心配しました。
もっと広げることも一つだけれど、それ以外に何か副業はないかといって、はじめたのが喫茶店です。1店目は非常に儲かりました。これはいいなという事で、どんどん広げていったというのが、喫茶店の始まりです。
小宮山
一番最初に喫茶店を始めた時には他の喫茶店さんと同じように割と狭い喫茶店で、一般の方が自由に使うという感じだったのですが、店は作ったけれども、イスとテーブルを買うお金が全額揃わなかったという、非常に寂しい場面がありまして、半分くらいしか買えなかったという事で、仕方がなくそのままイスとテーブルを置き始めたのですが、置いてみると非常にゆったりしたスペースができて、これがお客様のニーズにあって、非常に繁盛したのです。
それこそ四畳半に子供含めて家族6人という家も結構戦後の時代にはありました。そういう時代の中で、ホテルのロビーというのは非常に憧れの場所で、そのホテルのロビー風に仕立てることができたのです。そして会議や打ち合わせ等、仕事の場所に使うのに便利だと、お客様も思われて、ビジネスユーズとしての部分のニーズが非常に多くて、そのビジネスユーズにもっともっと応えていこうという事を考えていって、会議用の大テーブルを作ってみたり、延長線上で会議室を作ってみたり、電源コンセントの無料開放を行ったり、無線ランもやってみたり、携帯の充電器を無料をお貸しするといったことで、ビジネスユーズをより利便性の高いものにしていったという経緯があります。
経営者プロフィール
| 氏名 | 小宮山 文男 |
|---|---|
| 役職 | 代表取締役会長 |
| 生年月日 | 1949年5月10日 |
| 出身地 | 東京都 |
| 出身校 | 東海大学 |
| 座右の銘 | 努力は裏切らない。無理せず、なまけず、おごらず、毎日、一歩・一歩、実行・実践だ。 |
| 愛読書 | 生き方 |
会社概要
| 社名 | 株式会社銀座ルノアール |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都中野区中央4丁目60番3号 銀座ルノアールビル5階 |
| 設立 | 1964 |
| 業種分類 | 小売業 |
| 代表者名 | 小宮山 文男 |
| 従業員数 | 226 名 |
| WEBサイト | http://www.ginza-renoir.co.jp |
| 事業概要 | 喫茶店等の経営を主たる業務としている。 |