株式会社銀座ルノアール 創業60年超の老舗。世代・目的別に140店舗を展開 株式会社銀座ルノアール 代表取締役会長 小宮山 文男　

キャリア

小宮山

新しく求める人材は、元気で明るい笑顔の人です。まずこれがなければ難しいだろうなと思います。なぜなら、我々の仕事はサービス業だからです。サービス業とは何なのかと言いますと、お客様にサービスして喜んで頂く事です。それでは、お客様にサービスして喜んで頂く事とは何なのかと言いますと、お客様にくつろぎとやすらぎを感じていただいて、お客様に元気になってもらうというサービスの仕方が、我々の使命であって、それがサービスなのです。

そうすると何が必要なのかと言いますと、笑顔なのです。何をするにしても笑顔でなければサービスにならないのです。一生懸命だったとしても生真面目で近寄りがたい雰囲気と顔だったとして、お客様がそれをサービスとして受け止めてくださるかどうか、そのサービスで元気になるでしょうか、それは何とも言えません。

でも笑顔でお客様に「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と言う風に、その人が笑顔で元気だったら、元気でなかったお客様は、それを見て「こいつ元気だな、いい笑顔してるな」と思った時に、きっとお客様もそれを感じて元気になってくれる可能性が高い、それを与えることが我々の仕事であると思っています。ですのでそういう人たちを私は求めています。

小宮山

ただ、それだけでは現実問題、現在の出店ペースからすると、人材が不足していますので、途中導入をしているのです。途中導入をするといいましても、他の飲食店様がどのぐらいの期間で店長さんになって、養成期間があるのか知りませんが、ただ短いということはよく聞きます。

でも、それはその人たちのための事を本当に考えているのだろうか、という事を思っていました。人材を成長させたいという事で、店長になるまで３年の教育期間があります。それで店長になって次に店長の経験をして、もっと上のエリアマネジャーになるのも良いし、社長になるのも良いし、独立するのも良いし、転職しても良い、だから店長になるまで頑張りなさいと考えています。

どうして店長にならなくてはいけないのですかと問われましたら、やはり社員でずっと使われているより、上に立って店長になれば、人を使うということの難しさ、相手の気持ちを知らなくてはいけないという、難しさや責任、いろいろなものがあります。それを乗り越えて店長を数年やったとしたら、その人は相当成長するはずです。成長してもらうことが、我々の理念の中に謳っている部分で、人間的成長を私どもは企業の理念にしています。ですから成長してもらえることは嬉しいことだと言うつもりで人材教育をしています。