ライク株式会社(旧ジェイコムホールディングス株式会社) 人材派遣業を中心に介護、保育分野にも進出 ライク株式会社(旧ジェイコムホールディングス株式会社) 代表取締役社長 岡本 泰彦　 (2014年6月取材)

経営哲学

岡本

僕は立場って、役職というんですか、人はいろいろな立場があると思うんですよね。よく言われる偉い人だとか、当社で言うと普通の社員であるとか、あると思うんですが、僕自身がずっと心がけてきたことというのは、すごい立場が上の人だからといって、迎合したりとか、すごくすり寄っていったりということはなく、するつもりもないし、そういったことをしたこともないですね。言いたいことも平気で言わせていただきますから、よく生意気だということを言われることもあるのですが、かなり年配の方からは非常に、なぜかかわいがってもらえてですね。よくほかの経営者から爺殺しとか。別に爺さん殺して、日本の人口減らそうとか、そんなこと思っているわけじゃないんですが、そういうふうに言われたりすることがあるんですね。

岡本

それはたぶん年配である立場になると、みんなゴマスリの人であるとか、意見を言ってくれる人がいなくなるのではないかと思う
んですね。ですから僕自身はそういう人と非常に仲良くさせてもらっているし、逆によくあるのが、そういうあるポジションにある方が、会社を辞められたりとか、グループ会社に左遷されると、聞いた話では、それまですごく寄ってきていた社員とか、取引先の人が、全く近づいて来なくなるというお話を聞きました。当社の取引先で副社長をされていた方も、グループに出された後に、そのような状況になったんですが、僕はその人自体が好きだったんですね。

その人がそういう立場だから、つき合っていたわけではなくて、人として好きだから、仲良くしていたし、何かそれで仕事でお願いをしたこともなかったので、その人が左遷された後も、ずっとゴルフ行きましょうとか、ご飯食べに行きましょうと、会社を辞めてもずっと仲良くさせてもたっている方もいっぱいいますし、だからよく、お前ある意味変わっているな、みたいな。もう俺と飯とか食いに行っても、もう会社関係ないし、何のメリットもないよと言われることもあるんですが、メリットとか、そういうことを感じておつき合いするって寂しいなと思うんですよね。一生で出会える人って非常に少ないから。出会って自分が気に入った人とは、ずっと付き合いをしていきたいと思って、これからも同じように同じような行動を続けていきたいと思っています。

岡本

仕事をしていく上で、大切にというか、これは僕の生き方もそうなんですが、自分からは絶対人を裏切らないということを心がけています。結果的に相手に裏切られた場合は、武闘派なので、徹底的に戦うことはあるんですが、やはりせっかく出会えて、またお仕事をさせてもらえるようになったということは、向こうからも信頼されているということだと思うんですよね。信頼を裏切るようなことだけは、絶対にやってはいけないと思いますから、この部分は社員にも日ごろから言っていますし。たまに当社の社員でも私の教育不足で、お客さんに対して不誠実な行動をとった場合なんかは、かなり厳しく注意をさせてもらっています。