ナノキャリア株式会社 編集テスト　バイオとナノテクを融合させた開発を行う“がん”に特化した創薬ベンチャー ナノキャリア株式会社 代表取締役社長 中冨 一郎　

事業(ナノキャリアの特徴)

中富

当社のナノカプセルというのは、がんの組織にいきやすいということばかりではなくて、がん細胞の中に入ってですね、入りますと、その中から薬が出なければいけません。

薬を特異的に出すという方法ができます。カプセルをできるだけがん組織のほうに伝達する方法。それはサイズも問題なんですね。小さいサイズのほうができるだけ良いということがあります。そういった意味では非常に小さいカプセルではあります。その中に薬を凝縮するわけですね。凝縮して乗せています。がん細胞の中に入りましたら、今度はそこから出なればいけないんですね。薬に仕事をしてもらわなければいけないんです。人を乗せているのと一緒なんですけれど、細胞の中に入ってそこから薬が外に出て、その細胞を殺さなければいけない。

このステップをそれぞれ考えた場合に、非常にコントロールができるというのが当社の強みです。そういう意味で、今までにない技術であると考えていますね。それがひとつの差別的要因であります。

中富

将来はやはりそれ(薬)を販売しなければいけないんですね。できるだけ今私どもは提携先を結んで、販売できるような会社と提携しているんですけれども、その数を増やしていって、それで短期的には契約を多くして黒字化を目指しております。そのあとやはり医薬品を承認までもっていって、それで将来は販売したいと考えています。ですから製薬会社を実は目指しています。